Kumagai Family

熊谷ファミリー長女の沙羅さん（当時中2）が中心となって毎週日曜に行っている「川の図書館」と、弟の大輔くんが中心となって行っている「Our Living Room Café」のプロジェクトを紹介します。

Book Swap Japan　川の図書館

東京都調布市に住む熊谷家は、毎週日曜の朝、多摩川の土手沿いに要らなくなった本を車で運び「川の図書館」を開いています。気になった本を持ち帰ってもよし、読み終わった本を寄付してもよし。

自然の中の自由な図書館には、年齢や国籍に関わらずさまざまな人が集まり、コロナ禍で失われた人と人との交流を生み出しています。アコーディオンを演奏してくれる方、絵本を読んでくれる方など、いろいろな人が手を挙げて一緒に作り上げているこの空間は、閉塞感と孤独感が漂う世の中とは真反対です。

この「川の図書館」を考えたのは、当時中学二年生だったサラさん。「こんにちは〜」と明るく声をかける彼女を楽しみに来る人も多く、みんな笑顔で帰っていきます。

コロナで一斉休校になった際、「今まで忙しくてできなかったけど、やりたいことをやろう」と始めたのがこの川の図書館でした。

2年も続けて60回以上開催しているほか、ショッピングモールでのイベントも始まりました。また、「Book Swapを自分の地域でもやりたい」という声が全国から届き、今では5箇所に広まっています。

毎週火曜日と木曜日に自宅を朝9時から夜19時まで開放し、無料カフェとしているのが「Our Living Room Café」です。

このアイデアを思いついたのは、長男の大輔くん。地域の「寂しさ」をなくそうと考えた結果、誰でも気軽に立ち寄れる場所を作ろうと思いました。

今は、市役所とも協力し、空き家を活用した無料カフェを計画しています。6月1日（水）にオープン予定です。